せまい空間だからこそ、トイレ空間には大きな可能性がある!
トイレ空間をどこまでオシャレにできるか。どこまで個性的にできるか。新しい可能性にチャレンジした『SATIS STYLE BOOK』の内容をご紹介したところ、大反響。今回は前回ご紹介できなかった空間をピックアップ。前回同様、スタイリングを手がけていただいたインテリアスタイリストの茂木雅代さんと川合将人さんに、それぞれの空間づくりのポイントを伺いました。
インテリアスタイリスト プロフィール
茂木雅代さん
日立デザイン研究所のプロダクトデザイナーを経て、サザビーでアフタヌーンティーの企画に携わる。1992年にスタイリストとして独立。エル・デコ、BRUTUS、Penなどのインテリアスタイリングに従事。展示会場構成、ショップ・プランニングなど、幅広い分野で活躍している。
インテリアスタイリスト プロフィール
川合将人さん
都内のインテリアショップ勤務を経て独立。BRUTUSやCasa BRUTUS、Penなどの雑誌でキャリアを積み、現在は住宅や家電メーカーのモデルルームの内装コーディネート、広告、カタログ等でスタイリングを行なっている。またイベントや展示会の会場構成のほか、店舗の内装やディスプレイ、原稿の執筆などでも活躍している。
Nest in the Jungle
「1坪の贅沢な空間をつくろうと考えました。ドアを閉めたら、もうそこはジャングル。アンリ・ルソーの絵のような別世界がひろがります。ノーブルトープのサティスとグリーンがマッチして、森の住人になったようです」(茂木さん)
The World of Zen
「質素だけれど贅沢。静かだけれど豊かさがある。そんな和の世界を表現できないかと思いました。庭が見えたり、自然光が差しこんだり。黒と金だけで構成したシンプルな空間が、極上の雰囲気を醸しだしています」(川合さん)
White in White
「アンティークテイストとモダンが融合した白の世界をつくってみました。レリーフのお皿を壁に掛けてみたり、ロマンティックだけどちょっと大人っぽい世界。なんだかパリの一角にいるような感じです」(茂木さん)
Music Room
「リスニングルームのように、思いっきり音楽に浸ることができる空間です。白と黒のタイルで飾った壁面には、赤いレコード棚や埋めこみ型のスピーカーも設置。狭小空間に好きを詰めこんだ自分だけのスタジオです」 (川合さん)
Time for Healing
「漆喰の壁、塗装していない木、貝殻のシャンデリア…。自然なアイテムがやすらぎを与えて、心がナチュラルになってゆきます。この空間にいると、おだやかで平和な時間が流れる。癒しの空間と時間 がここにあります」(川合さん)
Future Laboratory
「トイレに棚をつくって、いろんなものを並べてみたら楽しいんじゃないか、というのが発想の原点。この部屋は、自分の未来研究室という設定。トイレにいる時間って、自分を見つめるのに向いていると思いませんか」(茂木さん)
Pop Color
「アート感覚でタイルをアレンジして、トイレ空間を思い切りカラフルにしてみました。この部屋に入ると、気持ちも明るくなる。今日という一日がはずんでくる。ピンクのサティスもポップで素敵ですよね」(川合さん)
Island Trip
「島を巡る旅をしているようなイメージ。丸窓から海の光が差しこんでくるような空間です。ディープブルーの壁とタイルの腰壁のコンビネーションがエキゾチック。小さな部屋から見知らぬ世界へ旅がはじまります」(茂木さん)