工事は1日?トイレリフォームの期間・手間を完全解説

「『リフォーム』と聞くと数ヶ月かかりそう」「工事中、トイレが使えないのは困る…」。こんなことを思ってトイレリフォームに二の足を踏んでいる人も多いのではないでしょうか。しかしトイレリフォームの工事はたった1日、情報収集を始めてからでも4週間程度で工事完了することができる、比較的簡単なリフォームなんです。

今回は、トイレリフォームの検討開始から工事完了までのステップでどんなことをするのか、各ステップにかかる時間をLIXILリフォームショップ ライファ八王子東店長の窪田洋さんに伺いました。

取材にご協力いただいたのは

窪田洋さん

窪田洋さん

LIXILリフォームショップ ライファ八王子東店長/2級建築士
リフォームの仕事を初めて約30年のキャリアを積み、年間60件ほどのリフォームに携わる。得意なリフォームは水まわり全般。性能の高さではなく、その機能がお客様に本当に必要かどうかを見極め、アドバイスするよう心がけている。趣味はボーリング。

トイレリフォームのステップ・期間を完全解説

まずは、一般的なトイレリフォームのステップを時系列で解説します。多くの人が最初に行うのは、情報収集です。メーカーやリフォームショップなどに相談しながら、どんな商品があるのか、トイレ空間にしたいのかイメージを膨らませます。どんなトイレ空間にしたいかイメージが固まったら、リフォームショップに来てもらって現地調査をします。その後、現地調査に基づいて作成した見積もりに納得できたら契約します。そしていよいよ工事、という流れになります。下記の図はトイレリフォームの全体像をまとめたものです。

通常のリフォームの流れはこちら

 

トイレリフォームの手順をひとつひとつ解説

ここからはトイレリフォームにかかる各ステップの詳細、ステップにかかる時間、注意すべきことを解説します。

ステップ①情報収集、イメージ作り

【想定期間】

1週間~2週間程度

【ステップ詳細】

トイレリフォームを考える際は、まず情報収集を行い、どんなトイレ空間にしたいかをイメージしましょう。トイレメーカーのホームページやカタログに掲載されている写真は、イメージ作りの参考になります。情報収集の際はトイレの機能面(温水洗浄や脱臭、自動のふた開閉機能など)についてもある程度調べておくと、メーカーや商品を選びやすくなります。「こんなトイレ空間にしたい」というイメージが湧いてきたら、トイレメーカーのショールームへ出かけ、実物の便器を見て、試してみましょう。

「便器を見たり触ったり、使い心地を試したりすると、リフォーム後のイメージがより具体的になります。ショールームには体験できるトイレもあるので、実際に使って、使い心地を確認してください。また、わからないことや不安なことは、ショールームのスタッフにどんどん相談してみましょう」(窪田さん)

【注意すること】

トイレリフォームのきっかけは「トイレが古くなってきたから」とか「中古住宅を購入した際、ついでに」という場合も多く、どんなトイレ空間にしたいかはっきりしたイメージが湧かないこともあります。そのままネット情報やカタログだけでリフォームを決めてしまうと思わぬ失敗につながることも。ショールームで実物を見て、触って、体験してから決めることが大切です。

▼CHECK 下記の記事ではトイレリフォームで後悔しやすいポイントとその対策を解説しています。
>>【プロが明かす】失敗しないトイレリフォームの極意

ステップ②メーカーなどに問い合わせ、リフォーム内容決定

【想定期間】

1~2時間程度

【ステップ詳細】

トイレリフォームのイメージが固まってきたら、メーカーのショールームに行ったりリフォームショップと相談したりしながら、具体的なリフォームプランを決めていきます。相談しながら、新しいトイレにはどんな機能を求めるのか、どんなビジュアルにしたいのかを詳しく決めていきましょう。

「リフォームショップの方や、ショールームのスタッフに相談することで、具体的にリフォーム後のトイレ空間をより想像しやすくなります。相談に行くときは、現在のトイレのメーカーや品番が分かるとどんな工事が必要か判断しやすくなります」(窪田さん)

【注意すること】

品番はタンクの下の方や便器の付け根の部分に書いてあることが多いので、事前に確認しておくと工事内容が決めやすくなります。
http://www.biz-lixil.com/hinban/

リフォームの手順、注意点を教えてくれた窪田洋さん

ステップ③現地調査

【想定期間】

30分程度

【ステップ詳細】

ステップ③では、ステップ②で決めたリフォームプランが実施可能なのか確認するために、リフォームショップや施工業者が現地調査を行います。ここで注意したいのは、空間の広さや配管状況などによっては、リフォームプランが変更になる場合もあるということ。そのときは、変更が必要な部分について施工業者と再検討し、なるべくイメージを保ったまま実現可能なプランに修正します。

「現地調査では、排水・給水の位置、便器と排水管の距離、トイレ空間のサイズなどを調べます。お客様のなかには、調査のためにトイレ空間をきれいに掃除してくださる方もいらっしゃいますが、していだかなくても調査はできますので、お気軽にリフォームショップを呼んでください」(窪田さん)

写真左にあるパイプが現地調査で調べる給水管

ステップ④見積もり作成〜契約

【想定期間】

現地調査から2〜3日後

【ステップ詳細】

ステップ②、③でリフォームプランが決まったら、リフォームショップや施工業者に費用の見積もりを依頼しましょう。その際、なるべく複数の業者から見積もりをとり、金額や項目を見比べます。ただし、リフォーム工事は金額が安ければいいというものではなく、安心して任せられる業者選びをすることが大切です。

見積書と工事の説明をしっかりと確認し、納得できる業者と契約しましょう。契約が完了したら工事日を決めていよいよ工事スタートです。

「見積もりをとるときには、金額だけでなく、レスポンスの良さ、見積もりのわかりやすさを確認しておくことが大切です。リフォームが終わった後も、アフターケアなどで長く付き合うことが多いので、接客態度も重要なポイントです」(窪田さん)

【注意すること】

見積もり内容に不明な点があったら、必ず契約前に質問し、疑問点はすべて解決してから契約しましょう。

ステップ⑤工事開始〜工事完了

【想定期間】

便器・便座の交換のみ:半日程度
床・壁の張り替えも同時に行う:1日程度
(壁や床がタイルの場合は2日以上)

【ステップ詳細】

リフォーム業者が家に入り、工事を行います。便器だけの交換なら、古い便器を取り外し、新しい便器と交換すれば完了で、入室から撤収まで半日程度で終わります。古い便器を取り外す間は、家の水道の元栓を止水するため、30分程度家中の水が使えなくなる時間があります。
床・壁の張り替えを同時に行う場合は、古い便器を取り外した後、床・壁のクロスを一旦はがし、張り替える工事も同時に行います。工事中はもちろんトイレは使えません。

「シャワートイレがついていないトイレに新しく取り付ける場合は、コンセントを確保するための電気工事も必要になります。普通は電気工事も含めて1日で終わりますが、少し大掛かりな工事になって1日以上かかる場合もあります。また、工事中はトイレが使えませんので、買い物に出たついでにトイレを済ませてくるとか、マンションであれば管理人室や共用部のトイレを利用するなどの心づもりをお願いします」(窪田さん)

【注意すること】

工事中はトイレが使えないため、家以外のトイレを確保する

▼CHECK
家に入り作業を行う業者は慎重に選びたいものです。下記の記事では業者選びのポイントについて解説しています。
>>トイレリフォームを成功させる業者選びの黄金法則

意外と簡単にできるトイレリフォーム

面倒だと思われがちですが、リフォーム内容を決める際は、リフォームショップやメーカーのショールームに相談に行くことで、結果的に時間がかからず、満足度の高いトイレリフォームを行うことができます。

また、一般的なトイレリフォームは半日から1日で終わることが多いです。長期間トイレが使えないのはイヤ…といった理由でリフォームをためらっている方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

東京や横浜、名古屋、大阪などのLIXILの大型ショールームには、上記のようなリフォームに関わるすべての工程をアドバイスできる「リフォームコンシェルジュ」が常駐しています。近くに大型ショールームが無い場合はWebからでもコンシェルジュに相談できるので、ぜひ活用してみましょう。

取材にご協力いただいたのは

LIXILリフォームショップ ライファ八王子東

時間
9:00~18:00
アクセス
〒192-0032 東京都八王子市石川町708-10
TEL
0120-45-7277
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