効率よくマンションリフォームを進めるなら必見! 人気リフォームに掛かる日数を解説

効率よくマンションリフォームを進めるなら必見!人気リフォームに掛かる日数を解説

物件購入後、リフォームしてから入居することが多い中古マンション。
ひとくちにリフォームといっても、内容によってかかる工期(時間)はさまざまです。
購入、リフォーム、入居をスムーズに行うためにも、一般的なリフォームプランにかかる工期を把握しておきましょう。

今回は人気のリフォームである「壁・床の張り替え」「全面リフォーム」「水回り(キッチン・バスルーム・トイレ・洗面所)」の3つのリフォームの工期について、一級建築士で住宅リフォームコンサルタントの尾間紫さんに伺いました。

取材にご協力いただいたのは

尾間紫さん

一級建築士事務所 OfficeYuu代表
一級建築士、 インテリアコーディネーターとして数多くの住宅リフォームの現場やインテリア、設計、工事に携わる。現在は住宅リフォームコンサルタントとして、快適な住まいづくりのノウハウをテレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中。

壁・床材の張り替えは入居前or後で大きく工期が変わる

今回は、都内の4人家族が住む平均的なマンションの大きさとされている、床面積70㎡(3LDK)のマンションを想定し、未入居(入居前)と入居済、それぞれの場合のリフォーム工期について、尾間さんに解説していただきました。

「壁・床の張り替えの工期は、未入居の場合、7日間ほどが目安になります。入居済の場合は、置いている家具や荷物を移動させながら1部屋ずつの作業になるため、1部屋2~3日×4部屋に、洗面所やトイレを含めて8~12日間くらいはかかるといえますね。また、壁・床の張り替え後は細かい粉が飛ぶので、どちらの場合も掃除の日数を1~2日プラスして考えておくといいでしょう」(尾間さん)

入居している状態だと、家をすべて空けて工事に取り組んでもらう…というわけにはいかず、日々の生活や睡眠のための居室を確保しておく必要があります。家具の運搬などの負担を考えると、入居前にリフォームしておくのが楽だといえます。

「ただ、内装に関しては、『壁の色と家具の色が合わないな』『この床の段差をなくしたいな』など、住んでみないと気づかない不満も多いもの。入居後に内装を変えたくなる可能性も考慮しつつ、入居前に基本的なリフォームを済ませておくのがおすすめです」(尾間さん)

壁・床材の張り替えは入居前or後で大きく工期が変わる

全体的なリフォームは余裕をもってスケジュールを組むのが吉

全体的なリフォームには大きくわけて2種類の手法があります。1つめは一般的に「全面リフォーム」と呼ばれ、水回り設備の入れ替え、内装の交換、和室を洋室に、キッチンを対面にするなど若干の間取り変更をしながら、全体的にリフォームを行うものです。

2つめは「スケルトンリフォーム」と呼ばれるもので、骨組(スケルトン)つまりマンションの場合はコンクリート部分だけを残し、内側部分をすべて新しく作り変えます。

「全面リフォームの場合は、工期は30日間ほどが目安です。マンションは集合住宅なので工事できる時間が限られますし、資材などの搬出入にも時間がかかるからです。スケルトンリフォームの場合は、60日間程度と考えておきましょう」(尾間さん)

やはり全体的なリフォームは、いずれの場合もある程度の日数が必要になります。とはいえ、自分の好み通りに家をカスタマイズできるのはとても魅力的。入居前こそ大掛かりなリフォームのチャンスだともいえます。

「スケルトンリフォームは工期がかかりますが、壁や床の内側など見えないところにある水回りの古い配管なども全部取り替えられるので、安心して暮らせるようになるというメリットもあります。ただしリフォーム前には、どんな規模のものであっても、規約の確認を忘れずに。わからない場合は専門家に確認しましょう。また、工事中に想定外のトラブルが発生することもあるので、見積もり時に簡単な工程表をもらい、その工期よりも余裕のあるスケジュールで考えておくのがいいでしょう」(尾間さん)

全体的なリフォームは余裕をもってスケジュールを組むのが吉

レイアウトを変更するか否かで大きく工期が変わる水回り

古さや使用感が目立ちやすいキッチン、バスルーム、トイレ、洗面所などの水回りは、リフォームしたいと思う人が多い箇所です。工期は、そのまま設備を交換する場合と、向きを変えたりサイズを大きくしたりなどレイアウトを変更する場合で異なります。

「まずキッチンの場合、サイズやレイアウトを変えないのであれば、工期も3~4日間程度で済むでしょう。バスルームや洗面所も、レイアウト変更なしなら3~4日間ほどが目安になります。ですが、水回りはレイアウトごと変更したいという人が多いもの。その場合の工期は、余裕をもって14日間前後かかると見ておきましょう」(尾間さん)

『独立型キッチンを対面キッチンにしたい』『バスルームを移動させたい』など、人によって好みや要望が出やすいのが水回りだそうです。

「築30年以上のマンションは水回りの配管が劣化している可能性も高いので、たとえ工期がかかってもリフォーム時に配管も新しいものに取り換えておくと安心です。マンションの構造によってリフォーム工事に制限がかかるかもしれないので、事前に専門家への相談を忘れずに」(尾間さん)

レイアウトを変更するか否かで大きく工期が変わる水回り

トイレは他の水回りとあわせてリフォームすると効率的

『陶器だからまだ使えそう』と思い、キッチンやバスルーム、洗面所などに比べてリフォームのタイミングを見逃しがちなのがトイレ。しかし尾間さんは、キッチンやバスルームをリフォームするなら、トイレも必ず一緒にリフォームするのがおすすめだと言います。

「トイレは便器を取り替えるだけなら半日で済むケースもありますし、内装をあわせてリフォームする場合でも、大半は1〜2日程度で終わります。さらに、キッチン、バスルーム、トイレ、洗面所の水回り4点のリフォームに関しては、重複する内容の工事が多く、バラバラにリフォームするよりもまとめて行うほうが、トータルの工期や費用がお得になりますよ。入居済で、レイアウト変更なしの水回り4点リフォームの場合でも、10日間ほどで終わるでしょう」(尾間さん)

トイレは他の水回りとあわせてリフォームすると効率的

トイレこそリフォームによる満足度がとても高い場所

尾間さんによると、リフォームする際には、じつはトイレこそ忘れてはならない、と言います。

「トイレは家族全員が毎日必ず使う場所ですから、リフォームすると日々の掃除が楽になるなど快適になって、満足度が高いんです。また、私は『トイレは家の応接間』で、そこに暮らす人の素顔が見える場所だと思っているんですよ。リフォームによって、自分たち家族だけでなく、お客様にも気持ちよく過ごしてもらえるようになるはずです」(尾間さん)

リフォームは一定の工期がかかるものですが、入居後よりも入居前のほうが負担が少なくて済むので、中古マンションの購入時にリフォームについても検討・相談しておくといいですね。また、水回りなどはまとめて行うことで、効率よくできます。特にリフォームによる満足度が高いトイレは、中古マンションのリフォームを考えているなら候補に入れてみるのはいかがでしょうか?